先日、ようやくユイト・カサネの両方でストーリーをクリアしたので、個人的な感想・評価を書いてみたいと思う。スカーレットネクサスを購入しようか考えている方は、参考にしていただけると嬉しいです。
スカーレットネクサス
はるか昔、空より異形の生命体『怪異』が出現し、人間を含む性別の脳を捕食し始めた。人類は地表で閉塞した生活を送らざるを得なかったが、人が誰でも生まれながらに持つ超感覚、『脳力』を基盤として高度に発達した科学技術により、世界は大規模なネットワークを介し、あらゆるものが連結されていった。
こうして脳科学が極度に発展した世界、ニューヒムカにおいて怪異に対抗するために組織されたのが、怪異討伐軍(通称:怪伐軍)である。怪伐軍は突出して強力な脳力ー『超脳力』を持つ超脳力者の集団であり、唯一彼らだけが、怪異を殲滅する力を持っている。人々にとって怪伐軍は英雄であり、スターであり、憧れの的となっていた。
このような時代が長く続き、怪異はもはや雷や台風といった自然現象の一つとして認識されるようになり、怪異との戦いは、日常の延長線上に存在する災害となっていた。
今年も怪伐軍に新入隊員がやってくる。
彼らもまた、終わりなき人類と怪異との戦いの最前線へと、駆り出されていくのであった。
※スカーレットネクサス公式HPから抜粋
ストーリー
ブレインパンク・アクションRPGと称されたジャンルのゲーム。ゲーム開始時は、二人いる主人公のどちらかを選びプレイ。一つの大筋のストーリーを、二人の主人公の異なる視点で楽しめる仕様になっている。
ちなみに、どちらのキャラでプレイしても大筋は一緒なので、好みでキャラを選んでしまってよい。強いて言うなら、ユイト(男性)の方が世界観が分かりやすい気もするが、ここは好みの問題。
ストーリーはわたしの事前の予想を大幅に覆して、かなりのボリュームでした。1周目はサブクエストをこなしながらやったせいもありますが、クリアまで34時間程度かかっています。
※2周目は19時間ほど
「超能力」「怪物(怪異)」「タイムトラベル」などなど、今となってはよくある題材が設定の基盤とはなっていますが、ストーリーのテンポ・展開もよく続きが気になってどんどんプレイしてしまいました。
寝不足になってましたねw
切り抜きで語られるストーリー。これにはネット上でも賛否両論あるようですが、わたしは特に気にならなかったです。重要部分ではムービーも入るし、常時変にゴチャゴチャするよりは、スッキリしてよかったのかなと。
ストーリーのマップはほぼ一本道で形成されており、迷う部分が少ない。アクションパートで敵を倒しながらストーリーを追従していく形で、下手に考えることもなくストーリーに集中できる仕様だったのは高評価でした。
アニメとのメディアミックス作品ということもあって、ストーリーを見せるってことに重点を充てた作りになっているとは感じましたね。
絆エピソード
メインストーリー以外で、主人公と仲間の触れ合いを描いた【絆エピソード】というものがあり、不満点もあるけどこれが凄くよかった!各キャラクターの性格などが上手く表現されていたし、これがあることによってストーリーに深みが出た感じがする。
不満点は、エピソードのタイミングが変というか…。これはプレイすると分かるんですが、ストーリーの進行上、仲間同士で敵対している期間があるんです。それにもかかわらずブレイントーク(LINEみたいなもの?)で連絡がきて、二人でお茶をしながら雑談というのは違和感が凄かった。
殺し合いの戦いをした後にお茶って…
戦闘アクション
「武器」「ジャンプ」「回避」そして「超能力」といったコマンドを駆使して戦う戦闘アクションは、スピーディーさ・爽快感があって非常に楽しかったです。無料体験版で、このアクションが気に入って製品版を購入したので、ここは特に文句なし。
「ガード」の概念がなかったのが、爽快感のある戦闘に繋がっているのだと思います。「ガード」ありきだとどうしてもスピード感はなくなる傾向にありますから。
一撃必殺の「ブレインクラッシュ」の演出もかっこよかったね
序盤は使える超能力も少なくて物足りなさを感じるけれど、使える超能力が増えるとかなり楽しくプレイできます。
育成要素
キャラの育成要素はツリー状の「ブレインマップ」から、好きなスキルを任意で取得していくシステム。ありがちなのが『ポイントが足りなくてスキルが全然取れない…』って事なんだけど、スカーレットネクサスに関しては、このポイントはかなり余裕があった感じがします。
装備についても、武器とプライグイン(最大3種)だけとなっていてかなりシンプル。ゲームをあまりやらない人でも理解しやすい仕組みにはなっていると思う。
やり込み要素
やり込み要素の部分は、はっきり言ってほぼ無いといってもいいでしょう(´・ω・)
メインのストーリーをクリアした後は、各地で依頼されるクエストを消化するくらいしかやることがなく、そのクエストも「〇〇(怪異名)を倒してこい」とかの、所謂お使いクエスト的なもの。
2キャラ目をやる事がやり込み要素と言われればそうなんですが、ストーリーの後半はほぼ一緒ですしねぇ…。
ここはキャラの育成要素も絡めて、もう少し何か欲しかったと感じます。折角、怪伐軍訓練施設とかあるんだから、そこを活用してもよかったよね。クリア後は、そこに強い怪異が出現するとかさ。
まとめ
スカーレットネクサスを2キャラ分クリアして感じたのは
【アクション+ストーリーのゲーム。RPG要素はオマケ】
って印象です。
キャラ育成・謎解き・探索要素はかなり控えめなので、そういった部分を期待している人は肩透かしを食らうかもしれません。
しかしながら、ストーリーだけでも2キャラ分で50時間以上は遊べましたし、アクションゲームとしてプレイするなら十分すぎる作品。アニメからの流入も考えてのこの作りになっているのでしょうし、個人的には満足できた作品でした!
ストーリーも面白かったね!
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